ある日のビガッド-52ページ | 福岡のオーダースーツと靴の専門店/Biggod-ビガッド-

ある日のビガッド

HOME>ある日のビガッド >

64 はじめてのデート

2018.11.21

・・てな訳で「一流ホテルのディナーチケット」をもらいました(笑) 

2月も終わりになった頃、大神ママといつ行こうかと話していたら、チケットを手に取っていた大神ママが突然、叫んだ「これ有効期限があさっての2月28日までよー!」 ・・ということはあと3日間しかない。

大神ママは都合が悪かったが、美紀がその日ちょうどメインの大学受験が午前中には終わるので、お疲れさんということで美紀を連れて行くことにした。

夕方、時間になってビガッドを出ると「お父さん!今日はお父さんと初デートやね~♪」 「エッ?」 おーおーよく見たら化粧して、どこぞのお姉さんみたい。今春は高校卒業して看護系女子大生やもんなあ!

店長大神がお酒を飲みたいので電車で行ったけど、少し早く行き過ぎたので、この前行ったラウンジで時間をつぶす事にした。「お母さんには内緒ぜ!」と言って店長大神はジントニック、美紀はオレンジ色のカクテル。

これから美紀も外で酒を飲む機会が出てくると思うので「酒の怖さを知る」いい機会かなと思った(笑) 

案の定「甘くておいしー!何杯でも飲めそう」 「・・・と思うやろ これに騙されるったい!」 夜景を眺めながらこれからの学生生活の話なんかをしていたが・・・予約の時間が来てラウンジを出る時 
「わー本当やね!グラス半分で酔った」 
「そーやろ!カクテルは後から酔うけん、のぼせてきゅーって飲んだらいかんよ!」
 
しかしこの子はあまり顔色も変わっておらず、お祖父ちゃんに似て酒が強くなるのかな!?(笑) 

入り口のところで代金の精算していると、歯医者をやってる先輩に出会った。店長大神の先輩にしては数少ない真面目な立派な方である(笑)
 
しかし横目でチラッとこちらを見るが妙によそよそしい。「先輩!私の長女です」と横にいた美紀を紹介すると 「あー娘さんねー!こりゃ失礼ちょっと勘違いしてしまった!」 と初めて笑顔になられた。
なんでやねん! 

・・・てな事があってラウンジを後にしました。レストランで受付を済ますととっても綺麗なお姉さまがテーブルまで案内をしてくれた。イタリアン料理のフルコース!魚料理だったので白ワインを頂きました。

おデブの外人さんのアコーデオンの生演奏付きでした。
料理は当然の如くおいしかったけど、黒服のウエイターさんがそれこそ優雅に皿を上げ下げし、料理、ワインの説明、パンがとってもおいしかったので3回もお代わりしたけど、微笑んでサッと持ってきてくれる。

お客が顔を上げるだけで「何かご用ですか?」ってな感じでサッと近づいて来てくれる。

なるほど、これがここの食事プラスアルファの付加価値だなと思いました。今日の美紀との初デートは腹いっぱいでしかもゴージャスで大満足でした。おしまい!

63 カッコイイ後輩 

2018.11.21

去年の年末のある日、あの「人間の出来ていない松尾」が自分の知り合いがそちらに行くんでちょっと相談に乗ってくれと電話をしてきた。

こんな時は大概ろくでもない相談である。ほどなくしてビガッドに見知らぬ男性が店長大神を尋ねてきた。

きちっとした身だしなみの男性だけど何かのセールスかなと警戒していたら、なんとも言いにくそうにしながらも店長に相談を持ちかけてこられた。

その内容はその方の部下の女性が店長大神の後輩に一目ぼれして、一度でいいから一緒に食事をしたいのでその段取りをとって欲しいとの事だった。○○ホテルでの食事に招待しますと言われた。そして店長大神はその付き添い・・・。

何か担がれているみたい。その上司はこちらの警戒を察してか、くわしく説明を始められた。

「私も普通は部下の色恋事でこんな事はしません。しかし彼女は普通の子の10人分くらい成績を上げるスーパーセールスレディなのです。その彼女がここのところずっと寝ても覚めても彼と話がしたい食事がしたいと・・・これも課の数字の為なのです!」 

それでも何かやっぱり怪しいと思いつつも「一流ホテルの食事」に釣られて、その場でその後輩に電話しました。

「おい!お前と食事したいっていう女性がおるったい。来週の○日の夜に○○ホテルに出て来い!」 「エ~ッ・・・大神さん何を企んでいるんですか?」 「普通そう思うよね♪俺もよくわからんけど、おもしろそうやん行くぞ!」って言って無理やり決めてしまいました。

当日は本当に豪華な食事とお酒、2次会は最上階ラウンジで博多の夜景を眺めながらカクテル・・・。

二人は大変盛り上がっているように見えたので店長大神の任務は終了!時間を見計らって、その後輩を置き去りにして店長大神はあの上司からもらったタクシーチケットで自宅まで帰りました。

おみやげまでもらったのですが、手提げの中にはそのホテルのケーキとディナーチケット2枚・・・。

至れり尽くせりで夢のような夜でした。こんなこともあるのですね。次の日その上司からお礼の電話がありました。おしまい!

62 面接

2018.11.21

ここのところ「ビガッド家」の生活は美紀の受験中心で回っている。
次の日に小論文と面接を控えた1月のある夜、ダイニングキッチンは美紀の面接会場と化した。

面接官は店長大神、大神ママ、理絵、綾である。いわゆる家族全員(笑)。 
ドアをコンコンとノックして美紀が部屋に入ってくる。緊張の面持ちで彼女は学校名と氏名を言って座る。店長大神がメモ用紙に用意された質問から選んで「君はなぜうちの大学を選んだの?」と質問すると・・・あらかじめ暗記していた文章を引っかかりながら3分間も喋った。

「カッコイイ言葉に文章もいいけど、自分の言葉で短く言った方がいいんじゃない」と店長大神が尋ねると「学校の先生がこの質問だけは3分位しゃべりなさいって・・」ふーん大変なんだなあと思いながら次々に質問をしていった。

大神ママが昔の自分の就職試験を思い出してか興奮気味に「面接は開き直りよー!もっと覇気を出さないと・・・」 

理絵も去年、高校受験で面接の練習をしたので「どんな質問されても最後はその学校に行きたいというのに繋げなあいかんよ!それに否定的言葉はダメだよ!」 

店長大神はなるほどと唸るばかり・・・わかるはず無い綾まで調子に乗って「そうだ!そうだ!」 

しかし面接を明日に控え、家族の言いたい放題を素直に聞く美紀に人間の大きさを感じてしまいました。 (美紀!体の大きさじゃないよ・・・)

61 元旦の朝

2018.11.21

散歩から帰ると、長女美紀は高校3年生で受験の為、元旦の朝はひとりでお雑煮を食べていました。

もちろん大神ママから作ってもらってですが・・・。「元旦模試」というのに行くのだそうです。受験生は気合が入ってるなあと感心してしまいました。

御節料理は美紀が帰っての夕食で食べることにしたので、他のみんなもお雑煮だけ食べ、年賀状を見た後、雷山観音様に初詣に行きました。

この雷山観音様には店長大神が小さい頃から毎年行って特別祈願をして貰っています。だから35回以上は行っていると思います。

先代の和尚さんはお経が長くて、毎年子供心に閉口していました。息子さんの代になって参拝者が多くなり、店長大神の思いが通じたのか、毎年どんどん短くなってお経の時間がこの頃は以前の5分の1位!?になりました。

しかし思いが叶ったのになぜか損したような複雑な気分・・・(笑)。

初詣の後は、大神ママの提案で山から下りてそのまま映画を観に行くことにしました。(元日は半額!)ホークスタウンだったので、映画をみんなそれぞれ観て(ちなみに店長大神は「マイボディガード」、大神ママ、理絵は当然のように韓流「僕の彼女を紹介します」綾は「カンフーハッスル」)元日を終わりました。

店長大神は次の日の2日から「初売り」で店を開けました。去年に続き受験生がいるので、親がその子をおいて遊び回るのも気が引けて、店長大神のお正月休みは大晦日と元旦だけでした。

でも夕方からの新年会はいつものように毎日ぶっ通しなので、飲んでばっかりでしたが・・・。

60 店長大神の誕生日

2018.11.21

店長大神の誕生日(12/1)が今年もやってきた。
ついに45歳!しかしお祝いはいつも綾の誕生日の12月10日に合同でと言うかついでにやってもらっていたが、今年は親戚のおばちゃんから鯛とヒラメの活き作りを貰ったので、久々に店長大神だけの誕生会であった・・・。

もちろんすぐ次があるのでケーキなしで普通の料理と活き作りの刺身を食べるだけだったが、とっても美味しかった。

高3の美紀は塾でいなかったが、他の娘からプレゼントを貰った♪高1の理絵はその辺のコンビニで買ったそれぞれ105円程度とおぼしきバームクーヘン、どら焼き、シュークリーム・・・。しかしこれが意外とうまかった。

中1の綾は店長大神が大好きなグリコアーモンドチョコレートとハートマークいっぱいの手紙・・・。
おーおー手紙付きかあ!とはしゃいで最後まで読むと、そこには「お父の大好きなあやより」とある。

店長大神は「こらあ間違っとう!お父 を 大好きなあやより やろうもん」と断然抗議した。
すると笑いながら しかしきっぱりと、 「これでいいと!」 「・・・・・・・」

58 思春期!?

2018.11.21

久し振りに娘の話。次女の理絵は高校の一年生である。

先日、自宅でTシャツに半ズボンのジャージの彼女に「お~相変わらずケツデカ星人やね~ぇ!」って話しかけました。

すると理絵の顔が一瞬にして赤く上気し、怖―い顔になりました・・・・次の瞬間
「お父さんはキモイったい!もう絶対、しゃべらん!」
って凄い剣幕で怒鳴られてしまった。

親しみを込めたつもりの店長大神は「エ~エ~????」の世界。

だって同じことを今までいっつも言っていたし、その度に彼女も笑っていたのに・・・。

しかし店長大神は理絵のあまりの剣幕に「お父さんは失礼ね!ならわかるけどキモイ!って何や?」っていうのが精一杯でした。

後で大神ママにこの事を言ったら「バカねえ~ェ」の一言でした。男兄弟で育った店長大神はどーもその辺がわかりません!!

57 別れ

2018.11.21

初日、彼女が我が家に着いてバッグの中の物を出しているのを見て驚いた。彼女の大きなバッグの中身の半分以上を占めていたものはジャンバーやセーターそれにマフラーといった冬物の洋服だった。

どうも南半球と北半球の季節の違いを知らなかったみたいだ。彼女にミステイク?と尋ねるとケラケラ笑っていたのでそうだろう。

しかしタレントは末っ子と言っていたが、服のどれも親戚中のお姉ちゃんを回りまわったお下がりと思えるようなものばかりだった。
そこで彼女のお土産は服にすることにした。

アフリカへ出発日の前の夜、大神ママがユニクロで買ってあげた服やこちらにいる間に着ていた綾の服を店長大神が持っていた古い大きな布バッグにぎゅうぎゅうに詰めてあげました。

店長大神のプレゼントは彼女を撮った写真をプリントアウトして思い出のアルバムを作ってあげました。あちらでは写真の現像が高いんだって・・・。

そしてついに別れの日、娘達は夏季講習やクラブでだれも行けないので店長大神だけで見送りに行く事にしていた。

しかし直前になって美紀が自分のホームステイの経験から「涙のお別れになるのにお父さんだけじゃタレントが可愛そう」と言って授業をサボって付いて来た。

しかし美紀の意気込み空しく!?笑顔のうちにあっけらかんとタレントは機中の人となった。

しかし欧米かアジアなら、今後会うことがあるかもしれないがアフリカのしかもジンバウエじゃ、一生会えないだろうな・・・ちょっと淋しい気がしました。

グッドラック、タレント!

56 地下鉄でのロイ

2018.11.21

ジンバウエ受け入れ6家族みんなで地下鉄に乗った時の話。
「人間の出来てない松尾」のとこの「ロイ」という少年はモーレツに元気でかわいいやつだ。いつも何かいたずらしようと、ちょろちょろしている。
そんな彼が地下鉄の席に座った途端、急にだまりこくり、なぜか頬を膨らめ腹を突き出していた。

松尾とふたり顔を見合わせたが・・・突然松尾がロイの席の上に貼ってある優先席シールを指さした! 「・・・・・」 「・・・・・」 
二人で大笑い!!