182 進水式 | 福岡のオーダースーツと靴の専門店/Biggod-ビガッド-

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182 進水式

2018.11.22
久しぶりに店長大神の友人「人間の出来ていない松尾」が店にやって来た。
ニュースレターのネタになるから・・と「船の進水式を見に行こう!」と誘いに来たのだ。

いつも店長大神の想定外の話を持ってくる。彼は人間が出来ていないけど、本当はいい奴なのかな・・と思うことがある(笑)

早速、松尾の車で西公園の東側にある造船所に向かった。
駐車場が近くに無かったので、少し離れた100円パーキングに止めて歩いていくと、遠くからでも紅白幕やクス玉を船首に着けた船が見えてきた。
「あれぜ、あれ!」と言いながら、松尾に記念の写真を撮ってもらった。この頃になると、店長大神の方が興奮していた(笑)

造船所に着くと「福岡造船」」とありました。ここの進水式は一般の方でも見学出来るそうですが、「人間の出来ていない松尾」の人脈のおかげで、造船所の方から直接説明を受けることが出来ました。

今日の船の大きさは2万トンで、化学薬品を運ぶ特殊なタンカーという事でした。
造船は今では韓国にその首位の座を奪われたけど、こういった特殊な船になると、まだ欧米からは日本の技術力の方が評価が高いそうです。

この造船所では年間およそ5艘の船を建造します。まず鉄板の切り出しから始め各パーツを作るのに約4ヶ月、ドックでのパーツの組み立てで2ヶ月半、海に浮かべて内装や最後の仕上げに約4ヶ月・・・で、およそ1年弱で完成するそうです。

ドッグに最初のパーツを載せた時に「起工式」、そして今回の海に船を浮かべる「進水式」と区切りで厳粛にセレモニーが行われます。

進水式が始まる直前、先ほどの方が「式の間は大きな歓声とかは上げたらいかんよ!」と教えてくれました。
船主の家族の方と思われる外人さんと造船所のお偉いさんが正装で特等席に臨まれ、厳かに君が代の演奏に始まりました。
やがて船主のテープカットを合図にガン、ガ~ンと大きな鐘の音が響き渡り、海に向かって少しずつ船が動き出し、ゴー!という物凄い迫力で船首の割れたくす玉のテープをなびかせながら、海へ滑り落ちて行きました。

すごい経験をさせて頂きました。「人間の出来ていない松尾君」ありがとうございました!(笑)