63 カッコイイ後輩  | 福岡のオーダースーツと靴の専門店/Biggod-ビガッド-

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63 カッコイイ後輩 

2018.11.21
去年の年末のある日、あの「人間の出来ていない松尾」が自分の知り合いがそちらに行くんでちょっと相談に乗ってくれと電話をしてきた。

こんな時は大概ろくでもない相談である。ほどなくしてビガッドに見知らぬ男性が店長大神を尋ねてきた。

きちっとした身だしなみの男性だけど何かのセールスかなと警戒していたら、なんとも言いにくそうにしながらも店長に相談を持ちかけてこられた。

その内容はその方の部下の女性が店長大神の後輩に一目ぼれして、一度でいいから一緒に食事をしたいのでその段取りをとって欲しいとの事だった。○○ホテルでの食事に招待しますと言われた。そして店長大神はその付き添い・・・。

何か担がれているみたい。その上司はこちらの警戒を察してか、くわしく説明を始められた。

「私も普通は部下の色恋事でこんな事はしません。しかし彼女は普通の子の10人分くらい成績を上げるスーパーセールスレディなのです。その彼女がここのところずっと寝ても覚めても彼と話がしたい食事がしたいと・・・これも課の数字の為なのです!」 

それでも何かやっぱり怪しいと思いつつも「一流ホテルの食事」に釣られて、その場でその後輩に電話しました。

「おい!お前と食事したいっていう女性がおるったい。来週の○日の夜に○○ホテルに出て来い!」 「エ~ッ・・・大神さん何を企んでいるんですか?」 「普通そう思うよね♪俺もよくわからんけど、おもしろそうやん行くぞ!」って言って無理やり決めてしまいました。

当日は本当に豪華な食事とお酒、2次会は最上階ラウンジで博多の夜景を眺めながらカクテル・・・。

二人は大変盛り上がっているように見えたので店長大神の任務は終了!時間を見計らって、その後輩を置き去りにして店長大神はあの上司からもらったタクシーチケットで自宅まで帰りました。

おみやげまでもらったのですが、手提げの中にはそのホテルのケーキとディナーチケット2枚・・・。

至れり尽くせりで夢のような夜でした。こんなこともあるのですね。次の日その上司からお礼の電話がありました。おしまい!