436 愛する故郷いとしま | 福岡のオーダースーツと靴の専門店/Biggod-ビガッド-

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436 愛する故郷いとしま

2019.08.30
店長大神は中学から、福岡市内の学校に通った。その当時、糸島は田舎だとみんなにバカにされても、仕方ないと思っていた。しかしそれが変わったのが、修行で東京に3年間行ってからである。

ある夏の日、同僚に誘われて海水浴に行った。サザンの歌に出てくるあこがれの江ノ島、湘南海岸である。道が混んで途轍もない時間を掛け、泊りがけで行くのである。ワクワクしながら、いざ海に入ってみると膝まで浸かるともう足の指が見えなくなる。思わず 「何じゃこりゃ~!」 と叫んでしまった。道端には洒落たサーファーショップやレストランがずらりと並んでいるが、急にしけて見えてくる。
同僚に「俺の田舎じゃ、20分も車を走らせると海があって、胸まで浸かっても足の指は見えるわ!」 と言ってやったものである。糸島を遠く離れて初めて、糸島が持っている素晴らしい価値に気付いたのである。ただビキニのピチピチのお姉さまの数は敵いませんが・・(笑)   

東京での修行を終え福岡に帰ってからは、福岡市内の仲間が田舎とバカにしても 「アホか糸島は海も山もあって、しかも天神まで30分ぜ。空気はうまいし、コンクリートジャングルが自慢か?」 と自信をもって言い返したものだ。今の糸島流行のはるか昔30年以上前の話である。今はさらに、店長大神の先輩である月形市長が「豊かさ実感の糸島」に向けて邁進中である。

・・・で前振りが長くなってしまったが(笑) ある時、商工会後輩の渕上君とお酒を飲んでいる時に糸島の山登りで盛り上がった。彼は毎月あちこち登山に行っているそうである。糸島で手軽に登れて、景色のいい山を尋ねると・・彼のイチオシは可也山。インターネットで調べて、北海道からわざわざ可也山に登りに来た老夫婦にも会ったそうだ。地元の者が知らないだけで、かなり他所から登りに集まっているらしい。ほんとかな?? 店長大神は彼に一緒に登る事をお願いした。

7月のとある日曜日、朝6時前に志摩の師吉公民館前に待ち合わせした。店長大神がビガッドの開店時間11時に間に合うように早朝登山である。当日、店長大神はいつもの散歩の時間5時20分に家を出て車で師吉公民館に向かった。途中、時間があったので、コンビニでおにぎり、バナナで腹ごしらえ。渕上君も6時前に来たので登山口を6時に出発。

登り始めると、さすが毎月登山しているだけあって、彼はさっさと先を行く。ただもう付いていくのが精一杯だった。しばらく登って休憩したが、「調子の出る前の最初の15分くらいが一番きついんですよ」 と教えてくれた。なるほど、全くその通りだった。後はハアハアいいながらも6時50分には頂上に着いた。

ただ残念なことは・・・霧で真っ白、全く下界の景色が見えなかった。彼曰く 「今まで何回も登っているけど、こんなに見えないのは初めてです。だから大神さんはまったく天気に恵まれない雨男みたいなもんですよ!」 と笑ってけなされた。そらすんません! 普段は加布里、船越、芥屋、野北、二見ヶ浦・・と続く美しい海岸線がパロラマで一望だと。まあ次の楽しみにしときます。

頂上に20分くらいいて、帰りは何のストレスもなくスタスタ降りた。結局、自宅には8時半には着いて、ゆっくり店に出る事が出来た。「渕上君、店長大神のせいで!?景色は全く見れなかったけど、楽しい登山ありがとうございました!」 やっぱり糸島は最高で~す♪ ぜひ皆さんも登ってみてください! 朝は空気が澄んで、涼しいのでおススメです。