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67 いと麗しき乙女①

2018.11.21
近頃、新体操の練習がハードなのか三女の綾は学校から家に帰っても、笑顔が無くてとりあえずの「ただいま~ぁ」だけで後はブスーッとしている。

話かけてもうるさそうに生返事ばっかり・・・。
店長大神はいつも「コノヤロウ!」と思うわけである。

そんな彼女であるが、こんな時突然電話があり、それが新体操クラブの先輩からだったりすると、綾は「いと麗しき乙女」に大変身するのである。

電話口であるが顔もニコやかに涼しい声で「ハ~イ、ハ~イ!」と敬語で話している。まるで別人である。それはそれは親である店長大神が聞いていても、なんて可愛い後輩かと思ってしまうほどである。
たぶんその先輩は綾の正体を知らないだろう!(笑) 

店長大神が高校生の頃、筑肥線の蒸気(蒸気はこの時代の筑肥線利用者にしかわからない単語!古いローカルな話でごめんなさい)で密かにあこがれていた女の子の正体もこんなのだったのかなあと愕然としてしまうような変わりようである。

そして電話が終わるとまるで魔法が解けたように元の綾に戻るのである。将来、綾に彼氏が出来た時にはその子に真っ先に綾の正体を教えてあげようと心に誓う店長大神でした・・・・(笑)