英国生地の歴史 | 福岡のオーダースーツと靴の専門店/Biggod-ビガッド-

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英国生地の歴史

英国内に於ける高級生地の殆どは、ロンドンから北に約500kmに位置するハダースフィールドという街において生産される。

「ハダス物」と言えば英国の高級生地の代名詞でもある。この地域は丘陵地帯で、草を食む無数の羊がいた。
まずここで家内制手工業としての生地織りが始まった。
それにこの地域を流れる川は、軟水で生地を作るには理想的な水質だ。
こんな具合にこの地特有の好条件が重なって生地織りが盛んになり、それに長けた職人が増え、後に工業化されて現在に至った。

当初は国内産の羊毛に頼っていたが、気候が厳しくツイードに代表されるような剛毛系の毛しか採れなかった為、1800年代後半頃からは安定した気候によって理想的な毛が採れるオーストラリア産の羊毛が中心になった。
また今、日本の衣料などが中国から押されいるのと同様、英国の生地もイタリアなどのコストパフォーマンスのある他国の生地に押された。
英国の工場は90年代までに一通りの淘汰が済んでおり、今では、自分の強みを打ち出せる工場だけが残っている。