ハリスツイード豆知識 | 福岡のオーダースーツと靴の専門店/Biggod-ビガッド-

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ハリスツイード豆知識

近年、地球温暖化の為に夏のスーツの着用期間が長くなったことは、以前のニュースレターで書きました。
冬物でも殆どが薄くなり、昔でいう合物が冬物として多く売れています。
それはスーツでもジャケットでもそうです。
しかしその反動か、近頃少し厚手のツイードをご注文される方が出てきました。
しかしそれは防寒だけが目的ではなくファッションとしてです。
それはビガッドに限らず全体の流れですね。
着る期間は昔に比べて短くなりましたが、生地にボリュームがあると、とってもお洒落で贅沢感が出ます。
昔から英国の本格ツイードとして「ハリスツイード」というのがありますが、皆様はご存知でしょうか?
英国も北の果てにアウターブリディーズ諸島というのがあります。
本当に北の突端にです。
この島々で染色され、紡がれ、島民の家で手織られたバージンウール使用のツイードが「ハリスツイード」です。

いわゆる民芸品みたいなものが世界に広まったかんじかな。
ずっと昔からこれらの島々の基幹産業であり島民は何らかのかたちでハリスツイードに関わってきたそうです。
この諸島の中央にハリス島というのがあって、そこの領主夫人が1840年代に島民にタータン柄をツイードで織らせたのがハリスツイードの始まり。

アウターブリディーズ諸島で飼育されている羊は厳寒の故にその毛には脂分が多くて染色などは、し辛いがその分保温性が極めて高く、少々の雨露などは弾くのである。
丈夫で軽くて暖かく水を弾く、その素晴らしさに、厳寒の地で狩猟やつりを愉しむ貴族階級が飛びつき、口コミでスコットランドからイングランドへと広まっていった・・・。
店長大神が修行時代の20年前もブリティッシュモデルが流行し、このハリスツイードのジャケットを持っていたが、本当に軽くて暖かく、しかも皺にならないのである。
今シーズンまた新たに作っているので出来上がりを楽しみにしている。
このラベルはハリスツイード協会が認めた製品だけにつく品質保証書。
右下のナンバーを調べるとその生地を織った職人の名前が判る。