スーツ豆知識③
紳士服を世界の男性が現在の形で着き始めたのは1850~70年と言われている。
日本では幕末。
だからだいたい140年の歴史である。
1870年頃のスーツは黒無地の上着にベスト、そして変えスラックスという姿である。
(私たちがディレクタースーツと呼んでいるのに似たもの)
1920~30年はTV映画でお馴染みのアンタッチャブル時代、アメリカのギャングファッションである。
日本では大正末期から昭和初期かな。
日本人が洋服化を加速したのが関東大震災(1923)と白木屋の大火《着物の女店員がより多く焼死した事件》(1932)だそうだ。
そして一部のお偉いさんを除いて日本の男性が本格的にスーツを着用するようになったのは戦後だから僅か60年の歴史である。
しかしそれを考えると祖父が「いとや洋服店」を創業した1929年当時は糸島もまだまだ田舎で大変だったろうなと思ってしまいました!